働かなくても収入を得られる。これってとても魅力的ですよね。
でも、それを目指すのは正しいのでしょうか?
というか、そもそも、不労所得で稼いでる人っているのでしょうか?
私は、不労所得に過剰な妄想を持ってはいけないと思っており、故にそういった情報はスルーすべきだと思っています。
ということで、今日はそんな話題です。
不労所得は確かに魅力的だが・・・
不労所得という言葉に魅力を感じている人って多いですよね。
私の周りにも大勢います。働かなくても収益が得られるなんて、夢のよう!
でも、それは、本当に夢です。
確かに、世の中を見渡せば、不労所得を得ている人はいます。
不動産を運用している人がその代表かもしれません。いわゆる大家さんです。
でも、これには最初に大きな投資が必要ですし、物件を1つ、2つくらいしか持っていない大家さんは、逆に苦労している人が多くいます。カボチャの馬車やレオパレスが詐欺的だったと話題になっていますが、あれが本来の姿だと思った方がいいかもしれません。
また、ネットで検索すれば、「誰でも儲かる」「○○をするだけで収入を得られる」「1日10分作業するだけ」などという言葉が踊っています。
思わず、「私も・・・」と考えてしまいそうですが、実際に不労所得を得ている人は、ごくごく一握り。しかも、先行者利益だったり、さまざまな運が重なったり、実は資金や才能があったと言うのが本当のところで、再現性はありません。
一般人には妄想に過ぎない
もちろん、世の中に、不労所得が存在しないと言うわけではありません。
ただし、これを得るためには、さまざまな条件と才能が揃わなければ実現しません。
例えば、不労所得の代表かと誤解を受けている「印税」。書籍などを書くことで、最初にまとまったお金をもらえるだけでなく、重版がかかる度に収入が得られます。また、音楽を世に出せば、カラオケで歌われる度に収入につながります。
でも、そもそも、書籍を出せる人は限られています。また、出せたとしても重版が1度もかからないものがほとんど。さらに、本を一冊書き上げるには何ヶ月もの時間と労力がかかりますので、不労所得とは遠い存在です。
ところが、「本を出すと売れる」という妄想に駆られ、自費出版をしてしまう人がいます。
私が電子書籍の出版のお手伝いをした方は、しょぼい装丁の自費出版のために250万円ものコストを支払っていました。しかも、「すぐに元が取れる」と一点の疑いも持っていませんでした。
また、ネットでよく書かれている「ブログで稼ぐ」系のネタ。
収益を自動化するノウハウを教えてもらうのに、何十万円も支払い、結局実現不可能なことを教わるだけ。これが現実です。
サラリーマンの中には会社員としては立派ゆえに、こういった詐欺的商売に引っかかってしまう方が多くいます。
ここで断言します。
一般人にとって、不労所得は夢また夢。
決して目指してはいけません!
着実に稼ぐのに越したことはない
40代、50代は働き盛りの年齢です。まだまだ資産形成ができます。
将来のために、今のうちに稼げる仕組みを手にしておきたいという気持ちは分かりますが、無意味なノウハウ購入に100万単位のお金をかけ、さらに時間を使い、数年後にあきらめることほどムダなことはありません。
それであるなら、時給をもらってアルバイトをした方が絶対によい。
今までやってきた仕事を活かせることがあるなら、それを使って稼ぐ方が断然、着実に稼げます!
今さら、新しいことに魅力を感じ、誤った道を選ばないことが最善の策!
夢は寝ているときだけ見ればいいのです。