私は動画(YouTube)でも情報発信をしようとしているわけですが、そのターゲットは50代に絞る予定でいます。そういうと、「YouTube を見ている人は10代、20代がメイン。せいぜい30代までじゃないの?」と勝手に心配してくれる方がいるのですが、「私的には戦略ありきなんだ!」と思っていますので、この場で手の内を明かしてみようと思います。
Youtubeは、50代の60%が見ている
まずは、ひとつのデータを見ていただきましょう。
平成30年7月に総務省情報通信政策研究所が行った「平成29年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」です。ここにはさまざまな情報が載っているのですが、この中に「動画共有配信サービスの利用率」というものがあります。これを見ると、全体としては平成25年は52.8%だった利用率が、平成29年は68.5%と大きく飛躍していることが分かります。ただし、「右肩上がりに堅調に伸びている」わけではありません。直近の4年間に関しては、ほぼ横ばい。これは、「安定期に入った」と言えるのかもしれません。
さて、この調査。YouTube は、「オンデマンド型動画共有サービス」という扱いとなるのですが、前述の68.5%の内訳を見てみると、10代・20代は90%を超えており、明らかに高くなっています。30代はどうかというと、こちらも84.7%とこれもまた非常に高水準です。
こうなると、「やっぱりYouTubeは、若い世代が見るものじゃないか」と思う人も出てきそうですが、40代は73.2%。50代は60.9%と、こちらも30代からは落ちますが、十分高水準で推移しています。
これが、60代になると28.0%と、突然大幅にダウン。全体としては60代以上に引っ張られるために、低めとなっているのです。60代と言えば、スマートフォンに馴染みがないとか、パソコンを使うのに抵抗があり、なくても何とかなってきた世代なので、致し方ないのでしょう。つまり、60代を対象にした動画施策はあまり効果が期待できないけれど、それ以前の年代であれば十分視聴数を稼ぐ可能性はあるわけです。そのため、私は、「50代に向けた情報発信をYouTubeでやりたい」と思ったわけです。
Youtubeでビジネス系情報を発信する女性はとにかく少ない!
さて、続いてYoutubeの世界を見てみましょう。
ご存知の通り、多くのユーチューバーが世界的に活躍しています。
HIKAKINさんなど正統派路線の方もいれば、先日話題となったお面をかぶったアウトローな方など、さまざなまキャラクターの方が存在します。ただし、彼らの共通しているのは、エンタメ系が多いということです。
ビジネス系に限って見てみると、チャンネル登録者数が1万人を超えているビジネス系の方はイケハヤさんなど少数いるものの、数は圧倒的に少なくなります。中でも女性は非常に少なく、「1万人を超えている人は少数派」でしょう。
もちろん、現段階で、「YouTubeにエンタメ系以外の情報を求めていない」とも言えるでしょう。しかし、これは「現時点で」という前提がつきます。実際、若い世代にビジネス系情報を求める人が増えている傾向を見れば、その上の世代がビジネス系情報をYouTubeに求める日は必ずくるわけで、ここには非常に大きな可能性が眠っているということです。
しかも、女性の発信者が少ない!
これこそブルーオーシャンだと言えるのではないでしょうか?
ビジネス系の動画コンテンツに顔出しは必要か?
さて、もう一つ、私が気になっていること。
それは、「ビジネス系の情報発信に顔出しは必要か?」という点です。
エンタメ系で行くのであれば、その人のキャラクターは非常に重要となります。ご本人が顔を出す以外に、Vtuberや、ラファエルさんのように”お面をかぶったキャラ作り”も、「キャラを売る」という意味では似ています。エンタメ系である限り、キャラがないというのはほぼ不可能です。そして、最も手軽なキャラ作りが顔出しとなるので、みんな顔を出しているわけです。
では、ビジネス系Youtubeに、顔出しは必要なのでしょうか?
ビジネス系Youtubeにキャラクターは不要とは言いませんが、それ以上に重要視されるのはコンテンツの内容。「発信者が誰であるか?」という優先順位は低くなると考えます。
また、コンテンツの内容を正確に分かりやすく伝えるには、画面に映すべきは、話している内容を要約したり、詳細な情報を確認できるものとなります。
何人ものビジネス系YouTubeを見てみましたが、そのほとんどの方は、当然のように顔出しをしています。そして、テロップで伝えるべきことを記載しています。中には、ホワイトボードに手書きで書いている場合もありました。ですが、キャラを前面に出さないのであれば、「いっそパワーポイントなどの画面を見せる方が親切なのではないか?」と思うわけです。
この記事を書いたタイミングでは、「顔出しなし」でもアクセスは稼げ広告収入を得ることができていましたが、その後の YouTube の規格変更により、今は顔出しをしなければ広告収入は得られなくなっています。広告収入を目的の一つにする人は、顔出し必須です。
教育系有料サイトで、ずっと顔出ししている人はごく少数
同じように「動画でビジネス系の情報を発信する」ということをやっているサイトがあります。Udemyです。ここは有料だという意味では違いますが、「動画で何かを学ばせる」という意味では、ビジネス系Youtubeと同じ種類と言えるでしょう。また、有料サービスですので、視聴者はよりシビアに評価をつけます。
ここでは、最初は顔出しをするけれど、後はパワーポイントの画面が映し出されるとか、終始パソコンの画面が写り作業内容を表示するというものがほとんどです(私が知る限り)。
私個人としては、この方が非常にわかりやすく、ありがたい存在となります。と言いますか、顔が出ていると、わざとらしい手の動きや微妙な作り笑顔が気になって、肝心の内容が入ってこないわけです。これは、もしかすると、柔軟な頭を持った若い世代と違う部分なのかもしれません。とにかく、全く関係ないことに意識がいってしまい、集中できないという中年の悲しいサガに苛まれて終わるのです。
もちろん、この現象は私だけかもしれません。しかし、私の直感を信じるのであれば、これは多くのミドルエイジが抱えている状況かもしれないと思うわけです。そのため、私は顔出しはしない方針で動画を作成しようと思います。
まぁ、仮に・・・
私が見惚れるほどの美人だというのであれば、顔を出すのも一つの手だったでしょう。そうなると、キャラクターは最大の武器になりますから。
でも、残念なことに、私は普通のおばちゃんです。どうメイクをしても、画面にはシワやシミが映るわけで、そんなのを喜んで見る人はいないでしょう。
いや、むしろ、視聴者離脱の原因にすらなってしまうかも(笑
私は顔出しはしません。代わりに・・・
とは言え、顔を出したくないわけではありません。実際、サイトには写真を載せてきましたし、顔出しをする故に、コンテンツの内容は正確性を重視してきました。
「顔を出さないからいい加減な情報でも流せるよね」と言われるのは、正直腹がたちます。
そこで、最適な落とし所を探ってみました。結構マジで・・・
その結果、「私にそっくりな似顔絵なら誰にも害がない」という結論にたどり着きました。しかも、アイコン化していれば、そんなに邪魔にもならないはず。そして、「実際にどんな顔?」と思う人は、サイトに来て見てもらえばよいのだと。
ということで、50代以上に向けた、似顔絵アイコン付きの動画配信を間もなく始めます。テーマは、このサイトの通り、「50代が取り組むべき副業」です。
YouTubeをまだ作ってないのに、ここまで言っちゃうということは、ある意味手の内をさらしていることになりますが、まぁ、よしとしてください。
これが私なのですから・・・。
この後、私は脳出血で倒れてしまい計画が大幅に狂いました。いつか動画でお会いできる日があるといいですね(誰も待ってないって・笑)